几帳面じゃなくても家は片付く!お掃除のプロの片付け・収納のテクニック

大雑把で几帳面じゃないわたしの片付けルールの作り方



家が片付かないのは性格だから仕方がない。そう思って諦めていませんか?


お掃除のプロの中には「私几帳面じゃないんです」「私大雑把なんです」と言いながら、おうちはスッキリと片付いている方がたくさんいらっしゃいます。


いったいどんな秘密のテクニックを使っているのでしょう。


お話を伺ってみると、ご自身の性格を把握した上で、自分にムリのない片付けのルールを作って実践されているようなのです。


今回は「全然几帳面じゃないんです。掃除も苦手です。」という掃除と片付けのプロ、佐藤さちよ先生の片付け・収納のテクニックを紹介します。

段ボールは受け取ったらすぐに解体するルール

配達された荷物の段ボールや梱包材の片付けが面倒で部屋にたまりがちだったという佐藤先生。


これを解決するために考えたのが、受け取ったらすぐ開封する、というマイルール。

配達された郵便物は玄関で開封。

宅配便も玄関で開封します。

開封したらすぐに中身とゴミ(資源・プラ・可燃)に分け、それぞれの場所へ移動させて作業完了です。


これで片付かない段ボールと梱包材の問題が解決しました。



このルールを徹底するために、佐藤先生は開封に必要なものを玄関に常備。


サイドボードの引き出しを区切り、はさみやカッター、油性ペン、ボールペン、慶弔用の筆ペン、住所を消すスタンプ等を決められた位置に収納しています。

リビングに文房具を置かないというルール


どこからともなく集まってきてたまりがちな、リビングの文房具。

リビングに文房具を置かないというのも、佐藤先生のマイルールです。

物を書く時に文房具があるリビングに行くのが面倒だと感じていた佐藤先生。


それもそのはず。

文房具を使うのは主に玄関で回覧板にサインをしたり宅配便を受け取ったりする時で、そのために玄関とリビングを往復するのが面倒だったのだと気づきました。

しかも、通常はスマートフォンのメモ機能を使うので、リビングでも文房具はほとんど使っていません。


そこで、リビングから文房具置き場を撤去して、必要なものだけを厳選して玄関のサイドボードへ移動させました。

実は佐藤先生にはもう一か所書き物をする場所があります。


それが台所。


冷凍保存をする時や賞味期限を書く必要があります。

冷蔵庫の脇にマグネット式のペン立てを付け、油性ペン、ボールペン、マスキングテープを入れています。


使う場所に使うものを収納する、というのは万人に共通の片付けのルールです。

その場所が玄関や冷蔵庫の脇などでも問題はありません。


「物は使うところに置く」というルールを自分の性格に合わせ、収納と移動のムダを減らした佐藤先生でした。

ストックは2階のクローゼットに置くルール


岩手県盛岡市在住の佐藤先生は2011年の東日本大震災を経験しました。

それ以来、災害用の持出袋や生活用品の備蓄を重視しています。

非常用持出袋は避難する時にすぐ持ち出せるよう、靴箱の上を定位置にして収納しています。

一方、生活用品のストックは2階のクローゼットの上に。


元は扉式のクローゼットでしたが、出し入れと掃除がしやすいようにカーテンスタイルに変更しました。


大切なストック類ですが、自分の性格では扉の中に入れてしまうと確認も掃除も億劫になり、やらなくなる可能性があると判断したからです。

ここにはトイレットペーパー・ティッシュ・食品などを収納。


ローリングストック法(必要量より少し多めに買っておき、使いながら減った分を買い足して一定量の備蓄を常時確保する方法)を実践しています。

非常食は段ボールに入れ、何が入っているかがすぐに分かるように大きく表示。

中身も1~2年に一度見直して、補充しています。


自分が几帳面ではないと知っているから、危機管理も無理をせずにできるマイルールを作って実践しています。

面倒な掃除もマイルールで


掃除も好きではないという佐藤先生は、自宅の掃除にもマイルールを設定しています。

例えば、段ボールなどを置いている資源ごみ置き場は、ごみを出す日にササっと掃除をします。


ホコリがたまりやすい2階のストック置き場はストックを補充する時にハンディモップでホコリを取ります。

ちょこちょこと「ついで掃除」をすることで、面倒な大掃除の負担を減らしているそうです。


自分の性格や苦手なことを把握し、ムリなく家事をこなせるように自分に合わせたルールを作り、実践していく。


みなさんも一度考えてみてはいかがでしょうか。