リビングの居心地がよくないのはなぜ?

リビングがなぜか片付かない。ごちゃごちゃしている。なんとなく居心地が悪い。
そんなことはありませんか?

片づけ収納マイスターの杉 千郷(すぎ ちさと)先生は、本来リビングにあるべきではない物が集まったりした結果、居心地の悪いリビングができてしまっていると指摘。

では、居心地のいいリビングとはどんな場所でしょうか。

杉先生はこう考えます。

・家族全員がどこに何があるかを把握できている
・物がすっきりと整頓されている(雑然と置かれていない)
・観葉植物や飾り物など、好きな物が美しく配置されている
・風の通りがよい
・掃除がしやすい

そんな、リラックスして過ごせるリビングを作るヒントを教わります。

 

リビングでは“とりあえず”の問題がおこりやすい

片付かないリビングでは“とりあえず”の問題がおこっているようです。
本来リビングにあるべきではない物が持ち込まれ、とりあえず置かれたり、とりあえずしまわれたりしています。

 

本、おもちゃ、服、家族の持ち物が“とりあえず”置かれている

リビングで散らかっている物といえば、読みかけの本、子供のおもちゃ、服等があります。
リビングに持ち込んで使った個人の物が、リビングの中に定位置がなく、本来の収納場所に戻されずに放置されている状態です。

片付けの基本のひとつに「使う場所に収納する」があります。
杉先生は、しばらくリビングで使う予定があるものは「リビングでの定位置」を作ることを提案します。
なにがなんでも元あった場所に戻すと考える必要はないのです。

杉先生のお宅ではリビングで読む本の定位置をテレビの下にし、読んだらここに戻すようにします。
本が増えすぎたり、読み終わったものは定期的に元の本棚に返します。

 

同じように、子どものおもちゃにもリビングでの定位置を作ります。
小さな子どもにとってはリビングから子ども部屋までは遠く、おもちゃを片付けに行くこと自体が大変です。
リビングで使うお気に入りのおもちゃを入れるおもちゃボックス(バケツのような、大きくて仕切りがあまりない物)を用意し、遊び終わったらそこに片付けるようにしましょう。

 

帰宅して脱いだ上着も、とりあえずリビングに置かれがちです。
玄関や玄関近くの部屋ににコートハンガーを用意し、帰宅したら玄関で脱げるようにしましょう。
シワにならず、花粉やホコリ対策にもなります。

 

家族で使うものが“とりあえず”入ったボックスや引き出し

リビングで家族が共有するものは整理されずにまとめられていることが多いようです。

文房具・工具・コード類・医薬品(薬・耳かき・爪切り)等がまとめて入っているボックスや引き出しはありませんか?
そこから出して使った後、とりあえず別の場所に置き、次に使う時はまた探して、適当な場所に戻して、最後は紛失してしまう。

この不毛なサイクルをやめるために、物の定位置を今までよりも細かく決めましょう。

ポイントは、「誰が使う?」「どこで使う?」「いつ使う?」で決めること。

例えば、筆記用具やメモ類は電話の近くに、ドライバーなどの工具はまとめて一か所に、スマホやPC関連のコード類はPCの近くに、などです。
使う場所に近いところに収納しましょう。
また、一見ちぐはぐなものでも、同じ人が使うのならまとめても大丈夫です。

 

書類、本、新聞などが“とりあえず”積まれている

「いわゆる書類の片付けがもっとも時間がかかって、もっとも大変です」と杉先生。

郵便物、印刷物、書類など、テーブルにうず高く積もりがちな書類は分類を徹底し、残すものだけを一か所にまとめます。

「書類は、すぐ見る!すぐ分ける!すぐ捨てる!の『3すぐ』を徹底!」が合言葉です。

分けて残すことにした書類は、返信が必要なものと、あとから目を通したいものに分けられるはずです。
「要対応書類ボックス」(写真左)と「あとで読みたい書類ボックス」(写真右)を作って対応しましょう。
「あとで読みたい書類ボックス」は溜まりがちなので、期限を作って処分か保管かを決めましょう。

 

そのほか“とりあえず”で置かれるものたち

洗濯物を取り込んだ後、たたむ前にソファに置いたらそのまま山に…。
あとでやるからと、とりあえずソファやテーブルに物を置きがちですが、それだけで一気に雑然となってしまいます。

出典:写真AC

それなら「とりあえずカゴ」を用意して、そこに入れましょう、というのが杉先生の提案。
すぐに家事に取り掛かれないことはよくあります。
そんな時、とりあえず片付ける場所があれば散らかって見えませんし、家事への心理的な負担も減ります。

ただし、カゴは1個と決め、放置しっぱなしにならないように注意しましょう。

 

家族が片付けやすい方法を探して整えていく

片付かないリビングは物の置き場所を変えると解決することもあります。

出典:写真AC

例えばゴミ箱の位置。

ゴミ箱にゴミを投げていたり、まとめて捨てるための山ができていたり、ポケットがゴミ入れになってしまったりするのはゴミ箱が使いにくい位置にあるから。
家族がよく通る場所(リビングからキッチン、リビングから廊下など)の近くに移動させるだけで解決します。

出典:写真AC

ソファやダイニングテーブルから離れた場所に毎日使う物を収納するのも考えもの。出し入れが億劫になって、結局は手近なテーブルや床に出しっぱなしになりがちです。

よく使うものは使う場所の近くに収納する。
特に部屋の奥に設置されることが多いテレビ周りの収納にいろいろなものを詰め込んでいる場合は、見直してみてくださいね。

暮らしていて心地よいと思えるように、リビングを家族に合わせて整えていきましょう。