汚れやカビから靴を守るためのお手入れと保管方法

お気に入りの靴、お手入れできていますか?

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出典:写真AC

毎日履く靴、お気に入りの靴。


楽しく履いていたのに家に帰るとなぜか汚れていたり、久しぶりに履こうとしたらカビを発見したり…。

靴は好きだけどお手入れに自信がないという声を聞きます。

革靴を長くきれいに履き続ける為には、幾つか守るべきポイントがあります。


片付けのプロで、靴のお手入れにも詳しい竹内政子先生はこう言います。

「春は新社会人や新入学で、新しい革靴を購入されることがあると思います。この機会に基本のお手入れ方法や保管方法を知って、お気に入りの靴を長く履くために役立ててくださいね。」


竹内先生が日々実践している革靴のお手入れ方法を教わります。

革靴の基本のお手入れ

用意するもの


竹内先生が日々のお手入れで使っているお手入れグッズがこちら。


  • 靴用のブラシ
  • 汚れを落とすクリーナー
  • ツヤ出しクリーム
  • 撥水スプレー
  • ストッキング
  • やわらかい布(汚れ落とし用とクリームの塗布用の2枚)
  • シューキーパー

などです。

革靴のお手入れ方法

①ブラッシング


竹内先生がお手入れの中でも一番大切だと考えるのがブラッシング。


専用のやわらかいブラシを前から後ろに向かってかけ、靴全体の汚れを落とします。

縫い目やヒールの部分も丁寧にかけます。


お手入れをする時間がなかったとしても、月に2~3回定期的にブラッシングすることできれいな状態をキープし、長く履き続けられるのだそうです。


まずはブラッシングを習慣にしてみましょう。

②靴の汚れを落とす


ブラッシングの後は汚れを落とします。


靴用のクリーナーをやわらかい布に取り、全体に薄く伸ばしながら塗ります。

その後、布の汚れていない面に変えて、靴を傷つけないように軽い力で拭き取ります。

③クリームを塗る


次に靴クリームを塗ります。


ひび割れ防止とツヤ出しのため、靴と同色系のクリームを薄く伸ばしながら全体にムラなく塗ります。

汚れを落とした時とは違う布を使いましょう。

その後、クリームのついていない面に変えて、表面を軽く磨きます。

④仕上げ


最後にナイロンのストッキングですみずみまで磨き上げてツヤを出します。

⑤汚れと型崩れ防止を忘れずに


磨き終わった靴には、汚れと水濡れ防止のために撥水スプレーをかけます。

しまう時はシューキーパーを使って型崩れを防げます。木製だと湿気を吸収してくれるのでさらにおススメです。

大変!大事な靴にカビ!応急処置の方法を教えます。


久しぶりに出した靴にカビが生えていた。

ショックですよね。

靴を捨てたくない。でも水洗いもできない。そんな時の応急処置をご紹介します。

①まずは乾いた布でカビを拭き取ります。

汚れがついていない布の面に変えながら丁寧にしっかりと拭きます。


②靴専用の除菌スプレーをかけ、①とは別の布で拭きます。

スプレーによる色落ちがないか、必ず事前に確かめましょう。

③陰干しで乾燥させます。シューキーパーを入れて乾かすことで型崩れも防げます。


④靴用のクリーナーで靴を拭き、しっかり乾燥させます。

この後、上で紹介したお手入れ方法を行って応急処置は完了です。


カビが生えてしまった場合はとにかくカビを取り除き、しっかり乾燥させるのがポイントです。


ただし、これらはあくまでもカビの量が少ない時の対処法。

カビの範囲が広かったりお気に入りの靴にカビを発見してしまったりしたら、必ず専門店に依頼してください。

靴を守る保管方法にも気を付けて


お気に入りの靴を長くきれいに履くためには、日ごろの靴の保管方法が大切です。


靴の天敵は湿気。


竹内先生は晴れた日や乾燥している日はあえて数時間ほど靴箱を開けて、風を通すと言います。

スライド式の靴箱は両端を少しずつ開けて数時間。

扉を開閉するタイプの靴箱は大きく開け放って数時間。


こうすることで靴箱の中の湿気が飛び、ニオイもこもりにくくなります。

他にも、同じ靴を連日履かない、履いた後は乾燥させる、カビの原因になるホコリや汚れは早めに落とす、靴と靴の間は空けて収納する、ということを徹底しているそう。


「個人的な話ですが、最近、夫だけでなく子どもたちも革靴を履く機会が増え、子ども達も革靴をお手入れする機会が増えました。

ちょっとお手入れをするだけできれいになった靴を履くと、気持ちが前向きになってウキウキした気持ちで過ごせるようです。ぜひ足元、靴のおしゃれを実戦してくださいね」と竹内先生。


みなさんもできるところから取り入れてみませんか?