防災グッズ、いざという時に持ち出せますか?

出典:写真AC

いつ起こるかわからない災害。
非常用持ち出し袋や備蓄等の防災グッズは日ごろから揃えておきたいものです。
ただ、なにをどれだけ準備し、どこに保管しておくか。
日常と非常時の間で、これは意外に頭を悩ませる問題です。

家事収納のプロとして多くの家庭の収納の現実を知る大津たまみ先生は
「非常用持ち出し袋などの用意はしてあるものの、必要な時に持ち出しにくかったり、使いづらかったり、期限が切れてしまっているご家庭が多いようです」と指摘します。

収納の観点からいざという時に使える防災対策を考えます。

 

防災グッズはカスタマイズとアップデートを

非常用持ち出し袋の例 出典:写真AC

非常用持ち出し袋に入れる物や用意する備蓄の量は家庭によって異なります。
まずその点で何を準備すればいいのかわからず困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、まず大津先生からはこんなアドバイス。

「必要な物をリュックサック等にあらかじめ詰めた非常用持ち出し袋セットが多く売られています。まずはそれを買うのもいいと思います」

大津先生が常備している非常用持ち出し袋の一部

そしてここからが肝心なポイントです。

「買った持ち出し袋はそのままにせず、自分や家族に合わせて手を加えましょう。中身を入れ替え、家族用にカスタマイズをします。」

市販の防災グッズやセットは万人向けのため、自分や家族には必要がない物も入っています。

一方、他の人には不要だったり、セットには入っていなくても持ち出したい必需品もあります。
家族に小さなお子さんや高齢者がいたり、持病があったりすれば災害時の暮らしで必要な物は当然変わってきます。
それらを追加し、家族が安心して過ごせる持ち出し袋に変えましょう。

カスタマイズを行うことで、いざという時に困る回数を減らせます。

 

また、年に1度は防災グッズを見直しましょう。

食品や薬等の期限は切れていないか、ラジオや充電器などは正確に動作するか、今の家族が必要とする物がちゃんと入っているかが確認ポイントです。

「防災グッズのリストは地方自治体や各種団体のホームページ等に詳しく掲載されています。
それらを参考に、家族に合った防災品をリスト化し、準備しましょう。
おすすめは『東京都防災ホームページ』です。とても詳しいですし、冊子やアプリでも情報を発信しているので、いざという時も使いやすいですよ」と大津先生。

参考:東京都防災センターホームページ

 

備蓄は暮らしの中で少しだけ意識的に

災害発生直後は公的な支援物資が届きにくくなることを考え、1週間分の食糧や生活用品の備蓄があると望ましいといわれています。

水や食料、燃料、電池等は日常のストック品を少し多めに用意し、消費期限が切れそうなものから順番に使い、補充するローリングストック方がおススメです。

ストック品のきれいな収納方法についてはこちらもご参照ください。
ストック品をムダなくスッキリ収納する3つのポイント

 

いざという時にすぐに使える収納に

収納のプロとして大津先生が残念に思うのは、せっかく用意した防災グッズがいざという時に使いづらい場所にしまい込まれている家庭が多いこと。
それでは防災グッズとしての役目を果たせません。

そこで大津先生は「すべてまとめて1ヶ所におく」ことを推奨。
非常用持ち出し袋や食料、生活用品の備蓄はジャンルごとにまとめて1つのコンテナに入れたり、棚にまとめて置きます。
こうすることでいざという時に使いやすいだけでなく、日々の管理もしやすくなります。

持ち出し用の非常用持ち出し袋は玄関や手に取りやすい寝室に置くのもいいそう。

ご自分の家族の安心・安全を最優先に、収納スペースと相談しながらすぐに使える防災グッズを用意し、常にバージョンアップさせていってください。