トイレの換気扇、掃除したことありますか?

年末のお掃除に加えたい、あの場所の換気扇のお掃除

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出典:写真AC

換気扇掃除といえばキッチンが思い浮かびますが、お掃除のプロ大津たまみ先生が指摘するのはトイレの換気扇


大津先生の経験ではトイレの換気扇の掃除は後回しにされているご家庭が多いそうですが、そんなトイレの換気扇こそ掃除をするべき場所、なのだそう。


トイレはトイレットペーパーの繊維くず、着脱する衣類から落ちる糸くずなどホコリのたまり場。

服を着脱する際の風でホコリが舞って広範囲に付着しますし、これらのホコリが水滴、特に冬場の便器まわりの結露と一緒になると黒カビの原因にもなります。


トイレの換気扇にはこれらのホコリを外に送り出す役割もあります。

換気扇が掃除されず詰まった状態では空気の入れ替えがうまくいかないだけでなく、ホコリがたまったまま、カビも発生しやすくなります。


換気扇の掃除をして、気持ちよいトイレにしましょう。

プロが教えるトイレの換気扇の掃除方法

今回は大津先生に基本的なお掃除の方法を教わります。



用意するもの


  • やわらかい刷毛
  • 掃除機(ハンディクリーナーがおすすめ)
  • 捨ててもよい布
  • 脚立
  • マスク


掃除方法は換気扇のメーカーごとに異なりますので、最初に取扱説明書をお読みください。


高所での作業になりますので、安全に留意しマスクを装着して行ってください。

(1)カバーを外す。


まず換気扇のカバーを外します。

この時点でホコリが落ちてきますので、マスクは必ず着けて行いましょう。

必要であれば床や便器の上にホコリよけの新聞紙を置くのもよいでしょう。

(2)中のホコリを取る


ホコリは換気扇の奥に多くたまっているので、やわらかい刷毛をブラシのように使って、奥からかき出すようにします。

掃除機でホコリを吸い込みながら刷毛を動かし、取り除いていきます。


換気扇が取り外し可能な羽根タイプの場合は、羽根を取り外し、刷毛でホコリを払いながら掃除機で吸い取ります。

(3)水拭きをする


捨ててもよい布を使って、本体と取り外したカバーを水拭きします。

羽根タイプのものは羽根も水拭きします。

洗剤は機械の故障の原因になりますので、使わないでください。

(4)換気扇を回す


カバーをつけずに換気扇を3~5分ほど回します。

水拭き後の乾燥と、取りきれなかったホコリを外に追い出すことが目的です。

(5)カバーを戻す


最後にカバーを戻したらお掃除完了です。

トイレの換気扇は24時間フル稼働がベスト!

みなさんのご家庭ではトイレの換気扇はどのように使っていらっしゃいますか?


トイレの使用時のみ?常時オン?


大津先生は24時間のフル稼働を推奨しています。

常に稼動していれば、使用後の室内のニオイをいち早く逃がすことができます。

それ以上に、室内のホコリをこまめに外に出すことができます。

また、外気温との差が小さくなり、冬場の結露も防げます。

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出典:写真AC

トイレ掃除のお悩みの1つ、便器と床の境目(写真赤線部分)に発生する黒カビ。

カビはホコリや手アカなどと水分が混ざると発生しやすくなります。結露が防げれば雑菌の繁殖が抑えられ、黒カビも発生しにくくなります。


さらに、大津先生からはこんなお話も。


「昨今は防犯のために窓を開けない家も増えてきました。

室内の空気循環がしにくくなってくるので、トイレやキッチン、浴室の換気扇などを24時間稼動させて空気の通り道を作りましょう。部屋の空気が淀まず、ホコリもたまりにくくなります」 

換気扇を回し続ける電気代は?

大津先生によると、換気扇を回し続けた場合の電気代は実はそんなに高くないのだとか。

一般家庭のトイレの換気扇は小さいため、消費電力は3ワット程度のものが多く、計算すると、24時間フル稼動でも毎月数十円、古いタイプの換気扇でも毎月数百円程度とのこと。

トイレの換気扇を掃除して風通しの良い家にしませんか。