シーズン終わりの暖房器具のお手入れと収納方法。

暖房器具を何気なく収納していませんか?

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出典:写真AC

暖かい日が増えてきました。そろそろ暖房器具をしまう頃ですね。

次のシーズンも安心して気持ちよく使うためのお手入れ方法と収納方法について、お掃除のプロ、大津たまみ先生に教わります。


電化製品のお手入れの前に取扱説明書を読みましょう。お手入れ方法はすべてここに書いてあります。取扱説明書は家電製品のお手入れのバイブルです。必ず読んで指示に従ってくださいね。

掃除を行う際は電源が切れていること、コンセントが抜いてあること、完全に冷めた状態であることを確認してから行いましょう」

電気ストーブのお手入れと収納

ハロゲンヒーターなどの電気ストーブは反射板とヒーターのガラス管に付着したホコリを取り除いてから収納します。

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出典:写真AC

用意するもの


  • 台所用洗剤
  • 住居用洗剤
  • やわらかい布
  • ビニール袋

お手入れは洗剤を使い分けて


内側の反射板についたホコリはやわらかい布に住居用洗剤(弱アルカリ性)を含ませて拭き取り、乾拭きをします。


ヒーターのガラス管はやわらかい布に台所用洗剤(中性)を20倍ほどに薄めたものを含ませ、固くしぼってから拭きます 。


ガラス管は熱が伝わるデリケートな部位のため、できるだけ洗剤が残らないようにしましょう。

万一拭き残しがあっても、薄めた中性洗剤ならガラス管の素材を変質させる恐れが少ないです。


直接お手入れができない場合は掃除機やドライシートを使ってホコリをできるだけ取り除きます。


ヒーターの外側は固く絞った布で水拭きをし、乾いてから購入時の箱に入れて収納します。

箱がない場合はビニール袋等で覆います。

石油ストーブのお手入れと収納

昔ながらの石油ストーブも石油ファンヒーターも、収納時に気をつけるポイントは一緒です。

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石油ストーブは絶対にタンクに灯油を残さないでください。



使い切れなかった石油を翌年使うのは危険なのでやめましょう。

ご使用の機器の取扱説明書に従ってしっかり灯油を抜いてください。

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しんの部分も掃除をします。

しんの種類によってお手入れ方法が異なりますので、こちらも取扱説明書に従ってください。


本体外側の汚れは布(着なくなったTシャツ等を切ったもの)で拭き取ります。

石油ストーブの場合は反射板の汚れを乾いた布で拭き、石油ファンヒーターの場合は温風の吹き出し口のホコリを掃除機等で取り除きます。

石油ヒーターの天板に汚れがこびりついているご家庭が多いそう。

コゲのような厚みのある汚れがついている場合は使用済のクレジットカードやポイントカード等を使ってこそげ落していきます。

その後、固めのスポンジに洗剤をつけてこすります。

水拭きをして乾拭きをして完了です。


お手入れの後は購入時の箱に入れて収納します。箱がない場合はビニール袋等で覆います。

ガスファンヒーターのお手入れと収納

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ガスファンヒーターのお手入れの前に、ヒーターの裏側と壁の間にたまったホコリを掃除機で吸い取っておきます。


ヒーターが運転を停止し、十分に冷えたこと、温風吹出し口等から風が出なくなったことを確認してからガス栓を閉じ、電源プラグをコンセントから抜きます。


※今回はリンナイのガスファンヒーター「Standard」(スタンダード)を例に、お手入れ方法を紹介します。

その他のメーカーのヒーターはそれぞれの取扱説明書に従ってお手入れを行ってください。

ガス栓とヒーターをつなぐガスコードを外します。

中にホコリやゴミが入らないよう、機器やガスコードの付属キャップをしっかりはめます。

本体はやわらかい布をぬるま湯でぬらしてよくしぼってから拭きます。

特に汚れがひどい場所は台所用洗剤を薄めて拭き取ります。

温風の吹き出し口のホコリは掃除機などで取ります。

エアフィルターや内フィルターを取り外し、ホコリを取り除きます。油汚れ等は台所用洗剤を使って手洗いし、よく乾かします。


フィルター等を戻し、購入時の箱に入れ、湿気やホコリの少ないところに保管します。


※化学ぞうきん、酸性やアルカリ性洗剤、スプレー式洗剤、ベンジン、シンナーなどは、絶対に使用しないでください。塗装の色があせたり、樹脂製の部品が変色したりします。

来年も気持ちよく使うために

以上が、お掃除のプロが行う暖房器具のお手入れと収納方法です。

器具によってお手入れ方法が異なりますので、まずは付属の取扱説明書をよく読むことが大切です。


また、購入時の箱は捨てがちですが、本体をホコリやカビ、日焼けから守るために箱は取っておきましょう。

押入れなど通気性が悪い場所に保管する場合は除湿剤を入れておくとカビの発生も防げますよ。


次の冬も快適に過ごすために、しまう前にひと手間をかけましょう。

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