今年こそラクに換気扇を掃除をしたい!

大掃除の中でも換気扇は特に大変。
ゴシゴシこすりすぎて体が痛くなったり洗剤で気分が悪くなったり、大変過ぎて何年も掃除を見送っている方もいらっしゃるのでは?

ところが、お掃除と収納のプロ大津たまみ先生によると換気扇掃除はコツ次第でもっとラクなるのだそう!

「換気扇の掃除は力を入れてゴシゴシしないといけないと思っていませんか? お掃除の理論を賢く使えばもっとずっとラクに、短時間で終わるんですよ!」

プロならではの、ゴシゴシしないラクちんな換気扇掃除を教わります。

 

※フィルターやファンを傷める恐れがありますので、取扱説明書を参照のうえ、傷がつきにくい素材を使った道具や洗剤をお使いください。

  • ■換気扇掃除に用意するもの
  • 取り外したフィルター・シロッコファン(換気扇のファンの部分)
  • 泡タイプの洗剤
  • 換気扇掃除用のブラシ・もしくは毛がやわらかい刷毛(はけ)
  • ゴム手袋
  • 使い古したタオル(汚れを吸い取りシンクや洗い場を守るために敷きます)

 

換気扇掃除のコツその1 「泡」

ゴシゴシしない換気扇掃除のコツその1は泡が立つ洗剤を使うこと。

今回使うのはレンジフードメーカーが開発した専用のスプレー洗剤「サットレールスプレー」です。

泡の洗剤を使う理由を大津先生はこう語ります。

「液体の洗剤はすぐに流れてしまいますが泡は汚れの上にとどまります。
油が詰まっているフィルターに泡の洗剤を使うと、泡がフタになり、一定時間置くことで汚れとなじんで汚れが落ちやすくなります。
洗剤が浸透するのを待っている間は他のことができるので、時間を有効に使えて一石二鳥です」

特に、しっかりモコモコと泡立っていることが大事なのだそう。
ちなみにこの「サットレールスプレー」は勢いよく握りこんで噴射すると泡が出やすいタイプです。
いろいろな洗剤を試して理想的な泡を作ってみてください。

 

換気扇汚れの原因とは?

こちらは今回掃除する、リンナイスタイルスタッフのファンとフィルター。
「油とホコリが一緒になって付着していますねー」と大津先生。

大津先生によるとフィルターの汚れは基本的に油とホコリが一緒になって付着したもの。
こちらのスタッフの家は24時間換気をしているので特にホコリが多いようです。
ホコリは油汚れの外側に着くので油汚れにフタをした状態になり、ホコリが増えれば増えるほど汚れが落ちにくくなっていきます。

 

これが掃除のプロの換気扇掃除の裏ワザ

大津先生、まずは洗剤をまんべんなく吹きつけます。

続いて大津先生が取り出したのは「刷毛」。
やわらかいニス用の刷毛やブラシを使ってフィルターのすき間にしっかり洗剤の泡を塗りこんでいきます。

シロッコファンもスミまでしっかり丁寧に泡を塗りこみます。

 

換気扇掃除のコツその2「時間をかける」

洗剤を全体に隙間なく塗ったらしばらく放置します。

ゴシゴシしない掃除のコツその2は時間をかけること。

時間を置くことで汚れの上に泡がとどまり浸透。分解して落としやすくします
この泡と時間のかけ算が「ゴシゴシしない換気扇掃除」には欠かせません。

※放置時間は汚れ具合により異なりますので、適宜確認してください。

 

お湯でしっかり洗い流す

最後はお湯で洗剤を流します。

スミまで塗りこんだ洗剤が残らないようにしっかり流しましょう。
このときまだ汚れが残っているようならブラシ等でかき落とします。
汚れがやわらかくなっているので軽い力でキレイになるはずです。

しっかり乾かし、レンジフードに戻したら掃除完了です。

 

ガスコンロの部品掃除のコツは「浸けおき」

換気扇と同時進行で行うとラクなのが、ガスコンロのゴトク等部品の掃除です。

ゴトクやバーナーキャップ等、ガスコンロの取り外し可能なパーツは重曹水に浸けおきます。

厚手のビニール袋にホット重曹水と部品を入れ、保温できる物(保冷バッグや発泡スチロール、段ボール箱等)の中で30分ほど放置します。

詳しくはこちらの記事「ガスコンロの『ごとく』をほどほどにキレイにする方法」をご参照ください。

 

なぜ泡や浸けおきが換気扇掃除をラクにするのか

泡の洗剤を使い、時間をかけるほうが汚れが落ちるのはなぜでしょう。

掃除業界では汚れは通称「四要素」をバランスよく活用して落ちるといわれています。
四要素とは「洗剤の濃度」「時間」「物理力」「温度」でこの割合を変えることで掃除がラクにも大変にもなります。

汚れを落とす際の4要素のバランスを円グラフ状にしました。

ゴシゴシこするのは「物理力」(物理的な力で汚れを落とす)に当てはまりますが、この割合を減らすためには他の要素を増やせばよいのです。

例えば、お湯(高い温度)に一定の時間浸けておけば、この2つの割合が増え普通の洗剤(洗剤濃度)で軽く(物理力)洗っても汚れが落ちやすくなります。

また、泡の洗剤は汚れの上に残る時間が長いので洗剤の濃度を保てます。
泡の洗剤(洗剤濃度)を塗って夏場(高い温度)に時間をかければ残りの物理力の割合は減り、軽い力で汚れが簡単に落ちます。

 

詳しくはこちらの記事「<プロ直伝>お掃除の基本5か条!効率的なお掃除の極意とは?」をご参照ください。

 

換気扇掃除は避けずにラクな方法を選ぼう

出典:写真AC

換気扇の油汚れは本当は見ないふりをしたいですよね。
でも、放置すると油とホコリが積もり、酸化した油がフィルターやファンの表面の塗装を溶かしたり錆びになったり、悪くすると変形の原因になる可能性もあります。
換気がうまくできず、気化した油が部屋中の壁や家具に付着すれば、健康にもよくありません。

できるだけ簡単な方法で換気扇掃除をして、気持ちよく過ごしたいですね。